松山市北条の「三浦菓子店」へ

三浦菓子店

西荻窪から旅立った人に会ってきました

先日ちょっとお訪ねしてきたのは、愛媛の松山市北条に「 三浦菓子店 」を開店準備中の三浦哲也さん。
三浦さんは西荻窪駅南口、旧府道ぞいにマカロン専門店「マカロン・エ・ショコラ」を立ち上げたパティシエです。2017年、マカロン・エ・ショコラを退職し、家族で愛媛に移住されました。ちなみに「マカロン・エ・ショコラ」は今も西荻窪の人気店です。お洒落で美味しくて、手土産にすると喜ばれることまちがいなし。

愛媛は私の出身地で今も実家があります。「三浦菓子店」は、実家からほど近い海辺のまち・JR北条駅徒歩すぐの場所で開店にむけて内装工事の最中。三浦さんみずからも作業していて、ペンキだらけでにこにこ迎えてくれました。

かたわらには妻の恵美子さんと娘の嘉恵ちゃんも。お店はきれいなペールグリーンのドアや窓枠と白い壁が可愛らしく清らかです。建物の前にバス停があるのもいいかんじ。美味しいお菓子がならぶ様子がすんなりと想像できます。

三浦さん一家

 

「 三浦菓子店 」クラウドファンディング募集中

三浦さんの松山移住の経緯は、クラウドファンディングのページに詳しいのでまずはご一読を。(クラウドファンディングにもご支援ご協力を〜!)


移住への気持ちを動かしたのが、友達から送られた「北条の海に沈む夕日」の写真、というのにびっくり。なんて素朴で直感的な理由なんだ! 大胆ですごいなあ〜。縁のない場所に移り住むのにはとても勇気がいると思うけれど、三浦さんはとても軽やかにこうだったらいいな、をどんどん実行、実現しています。
これまでも、地元神奈川から、長野や三重、ハワイ、フランスといろいろなところで腕を磨いてきたそう。西荻窪もその寄港地のひとつだったのですね。
菓子職人としての腕に自信があって、どこに行っても場所なりにやれることがあるとわかっているのでしょう。ビジョンがはっきりしているから、こう暮らしたい、も、こう働きたい、も伝わるし協力者が現れて手を貸してくれる。1年ちょっとの間に、新しくいろんな縁を結び、つながっている様子で、ある農家さんが「せっかく愛媛に来てもろたんじゃけん、手ぶらで帰したらいかんじゃろう」と三浦さん一家のことを案じていると聞いて、ぐっときました。そんな応援者がもうあちこちに広がっている様子です。

伊予北条のイエムラコーヒー

イエムラコーヒー

三浦菓子店から徒歩数十メートルのところにある「イエムラコーヒー」さんが、三浦さんの開店にあたっていろいろとお世話をしてくださっているのだと聞き、ぶらぶらと歩いて伺ってみました。
この店主さんがまた魅力的で、とても印象的だったのです。なんというか、自由で大らかで、お店を見るととてもこだわりが詰まっているけれど、そこに無理がなくて、気持ちのいい働き方を手に入れているとお見受けしました。このかんじが三浦さんの目指すところかしら?今度会ったら聞いてみたいなあ。こちらで試飲させてもらったコーヒーがしみじみ美味しくて、おみやげにした豆を大事に淹れて飲むごとに唸っているところです。ホンジュラスの生産者に会いに行って、直接買い付けている豆なのだそう。うーん、もう少し買ってくればよかったなあ……。

イエムラコーヒーのホンジュラス

 

「三浦菓子店」オープンはまもなく

チャンキー松本画の絵ハガキ

さて、お店のオープンは来月(予定)です。チャンキー松本さんに依頼して、松山の良い風景を数点、因州和紙の貼り絵にした作品がお店を飾るそうです。はがきになったものがこちら。素晴らし! 松山ののんびりとした優しい空気が伝わってきます。
西荻茶散歩の時に、ルーペさんの前で紙切り似顔絵をするのがここ数年、チャンキーさんの恒例イベントですが、三浦さんもこの時似顔絵を切ってもらったのがチャンキーさんとの出会いで、移住にあたって、相談していたのだそうです。
三浦さんに、西荻窪でお店をやってたということは、自慢になりますか?と聞かれました。味にうるさい人の多い西荻窪で、見事にお店を繁盛させてきたことは生半可なことではない!ので、誇りに思って間違いないですよ。
西荻窪だけでなく、これまで旅するようにいろんな場所で働いて、重ねてきた経験がすべて「三浦菓子店」に注がれます。お客さんの声を聞きながら、お菓子を作っていきたいという三浦さん。次に訪れる時にはお菓子を味わうこともできるはずで、今からわくわく待ちわびています。西荻窪からそっとエールを送ります!

三浦菓子店のInstagram

https://www.instagram.com/tetsuyamiura123/

 

 

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